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再生医療にリスクはある?3つのリスクと事前に知っておきたい注意点

脳神経系の疾患や脳梗塞の後遺症に悩んでいる方に向けて、再生医療のリスクについて解説いたします。
身体の自由が効きにくい方にとって、再生医療は希望の光となる可能性があります。

しかし「やはりデメリットやリスクがあるのでは?」と、治療を躊躇してしまう方も多くいらっしゃいます。

そこで今回の記事では、再生医療に伴うリスクと留意点を解説します。
参考にしていただければ、再生治療の可否をより冷静に判断する一助となれば幸いです。

再生医療とは

まず再生医療とは、自然な治癒力を高めて組織や神経、臓器などの修復を促す治療のことです。
人間の組織を採取・培養した後、注射や点滴によって体内に戻します。

採取・培養される組織は再生医療の種類により変わりますが、脂肪細胞や骨髄、血液などがあげられます。

再生医療の届け出がある代表的な疾患は次のとおりです。

参照:厚生労働省:(PDF)再生医療とは

参照:届出された再生医療等提供計画(治療)の一覧

【疾患一例】

  • 脳卒中後遺症
  • 慢性疼痛
  • 膝関節症
  • パーキンソン病
  • 皮膚治療
  • リウマチ
  • 糖尿病
  • 認知症

神経や組織の修復を促すとされているため、脳梗塞後の後遺症や認知症の改善のためにも使用されます。

ここで挙げた適応疾患は一例に過ぎず、自然治癒力を高める性質があるため、幅広い疾患への応用が期待されています。

関連記事:【医師解説】再生医療とは

関連記事:再生医療の効果とは?5つの治療方法の特徴と副作用・デメリット

関連記事:脳卒中の後遺症で再生医療が適応される4つのケースとリスクについて

再生医療のリスク

再生医療は最新の治療法として注目されていますが、実際にはリスクもあります。
これから治療を受けようか検討されているなら、まずは再生医療のリスクについて把握してください。

リスク①感染症

まず、感染症のリスクが指摘されています。
再生医療とは体内に注入する細胞や成分を、体外で培養した後に体内に戻す治療方法です。

そのため環境によっては、培養中になんらかの細菌やウイルスが混入してしまうことも考えられます。
そのまま体内に注入すると、細菌が体内に入り込み感染症に罹患する恐れがあります。

実際に、過去には感染をして、重大な感染症を引き起こした患者様もいらっしゃいます。

通常は、無菌環境下での培養をおこなっておりますので問題なることは少ないですが、感染症のリスクはゼロではありませんので、クリニックの見極めをしっかりするようにしてください。

リスク②免疫拒絶反応

体内に注入する際に、免疫拒絶反応が生じる可能性がある点も、再生医療における懸念材料の一つです。

患者様ご本人以外から得た細胞を使用する際にリスクが高まります。

しかし、本人の細胞も外で培養すると免疫拒絶反応が出ることがあります。
体内に入ってくると、異物だと捉えられ、身体の免疫機能によって排除しようとする働きが高まるためです。

もちろん必ず免疫拒絶反応が起こるわけではありません。
細胞そのものを使用しなければリスクは低減されます。
しかし再生医療を受ける異常、免疫拒絶反応が起こる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

参照:厚生労働省:(PDF)同種間葉系幹細胞、体細胞のリスク分類に関する検討(案)

リスク③腫瘍

再生医療で使用される細胞には、腫瘍化のリスクがあるとされています。
特にiPS細胞を使用する治療にて引き起こされやすく、将来的にがんを発症するリスクを検証されています。

再生医療を受けて症状が改善されたとしても、がんに罹患すれば再び治療が必要となります。
細胞は症状の改善を促す一方で、腫瘍化する可能性もあることを理解しておく必要があります。

参照:産総研:移植用細胞から腫瘍を引き起こすヒトiPS/ES細胞を除く技術を開発

再生医療のメリット

再生医療にはリスクも存在しますが、以下のような利点も挙げられます。

【メリット】

  • 従来の治療法とは違うアプローチができる
  • 難治性疾患や慢性症状など幅広い分野で応用が期待されている
  • 点滴や注射など低侵襲な方法で治療できる場合が多い

再生医療ならではのメリットであるのが、従来の治療法とは違うアプローチにて症状改善が期待できることです。
身体の持つ治癒力を高める治療法は、これまでの医療とは一線を画します。

一般的な治療方法ではなかなか改善にいたらなかったケースでも、再生医療なら快方に向かうこともあるかもしれません。

さらに、幹細胞培養上清液での治療では、細胞採取のための手術をしないため、低侵襲な治療ができます。

関連記事:なぜ再生医療が効果的?脳卒中:ひとのわメディカルの事例紹介1

関連記事:幹細胞培養上清液とは?使用される9つのケースと使用方法について

再生医療を受ける際に注意したいポイント

メリットもリスクもある再生医療。
実際に治療を受けたいとお考えの場合は、事前に注意すべきポイントを把握しておくことが重要です。

再生医療による治療期間

再生医療の治療期間は症状により異なりますが、一般的に長期間を要します。
当院は予め培養した上清液を投与しているため、治療はすぐに開始できます。

治療期間は疾患によって異なります。例えばALSだと進行性なので、治療期間は長期的です。
脳疾患でも症状により、短期的な方もいれば長期的に治療をする場合もあります。

再生医療の適応範囲

リスクを考慮したうえで再生医療を受けるなら、適応範囲にも注意しましょう。
適応範囲は広いものの、すべての疾患や外傷に対して効果が期待できるわけではありません。

安全かつ効果的に治療を行うために、以下のようなケースでは適応負荷になることもあります。

【再生医療が適応外、または慎重に判断されるケース】

  • 感染症やその他の病気によって、全身状態のコントロールが困難な場合
  • 他の治療法やリハビリがまだ十分に行われていない場合
  • 再生医療の目的と患者さんの希望が一致していない場合

たとえば、再生医療はあくまで「従来の治療に加える補完的な治療」であるため、急性期の治療や標準的なリハビリを経ていない場合には、まずそちらを優先すべきとされます。

また、持病の悪化や感染症などで体調が不安定な時期には、安全のため治療を延期したり、再評価が必要になることもあります。

さらに、治療の目的(機能回復、痛みの軽減など)と患者さん自身の期待(完全な治癒など)にギャップがある場合には、誤解を避けるために十分な説明と同意が必要です。
再生医療をご検討の際は、まずは医師とじっくり相談し、「今の自分にとってこの治療が本当に合っているのか?」を一緒に確認することが大切です。

関連記事:くも膜下出血後の再生医療は有効?後遺症に対する適応について

関連記事:脳梗塞後のリハビリでかかる費用相場は?自費リハビリや入院費、介護費について解説

再生医療の治療費

再生医療を受けるには、高額な治療費がかかることも注意点のひとつです。

特に細胞を用いた治療では、初回の治療だけで200万円を超えるケースもあり、継続的な治療を行う場合には総額500〜1000万円程度かかることもあります。
また、多くの再生医療は自由診療の扱いとなるため、健康保険が適用されません。

そのため、費用負担は全額自己負担となることも理解しておくことが大切です。

ひとのわメディカルでは、手術などの高コストな処置を伴わない再生医療を提供しており、自費診療でありながらも50万円前後から開始できる治療プランをご用意しています。

コストを抑えつつ、患者さまにとって負担の少ない治療を目指しています。

医療機関の選定

再生医療を受けようと決めたら、まずは信頼できる医療機関を慎重に選定することが大切です。

前述のとおり、細胞の培養環境や取り扱い方法によっては、感染症などのリスクが高まる可能性があります。 
そのため、次のような点を確認することをおすすめします。

【医療機関選定時のチェックポイント】

  • 無菌環境で細胞や培養液を管理しているか
  • 衛生管理や品質管理が徹底されているか
  • 再生医療に関する治療実績・経験が豊富か
  • 治療前に十分な説明・カウンセリングが行われるか

最近では「再生医療」とうたっていても、実際には治療実績がほとんどない施設もあるため、注意が必要です。 
医師の経験や症例数、安全性への取り組みについても、事前に確認しておくと安心です。

たとえば、ひとのわメディカルのように、再生医療の臨床経験が豊富で、感染対策・品質管理が徹底された医療機関を選ぶことで、より安全かつ安心して治療に取り組むことができます。

不明な点は必ず医師に相談し、十分な納得と説明を受けたうえで治療を選択しましょう。

治療の前に再生医療のリスクについて把握を

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、再生医療のリスクについてご理解いただけたと思います。

再生医療には感染症や免疫拒絶反応、腫瘍化などのリスクがありますが、やはり再生医療ならではのメリットもあります。

もし脳疾患や後遺症で再生医療を検討されているなら、ぜひひとのわメディカルまでご相談ください。
再生医療とリハビリテーションを組み合わせた治療で、より高いレベルでの症状改善をご支援いたします。

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瀨田 康弘

ひとのわメディカル 院長|再生医療認定医

神経疾患・難病への再生医療アプローチを専門とする。ALS特定臨床研究(jRCT031230731)の主研究者。