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【医師監修】認知症の原因となる脳梗塞(ラクナ梗塞)とは?原因や症状、予防法を解説

認知症の原因の一つには、脳梗塞も考えられます。

脳梗塞と言われると、手足のしびれや言語障害をイメージする方が多いのではないでしょうか。

しかし、発症当初は無症状だった脳梗塞が、後に脳血管性認知症と呼ばれる疾患を引き起こす場合もあるのです。

本記事では、脳血管性認知症の原因となる脳梗塞の実態や予防法について解説します。脳梗塞による認知症に不安をお持ちの方は、参考にしてください。

脳梗塞が原因で起こる脳血管性認知症とは

三大認知症の1つである脳血管性認知症は、脳梗塞が原因で発症するといわれています。ゆっくりと進行するアルツハイマー型認知症とは異なり、急激に進行します。

また、脳血管性認知症は「まだら認知症」が特徴です。まだら認知症は、脳梗塞ができる位置や障害を受ける脳の部位によって、現れる症状のタイプや重症度が変化します。

たとえば、記憶力が低下している反面、理解力や判断力が正常に保たれているのが、まだら認知症の状態です。

まだら認知症について、さらに詳しく知りたい場合は次の記事を参考にしてください。

関連記事:まだら認知症とは?症状や原因、患者への接し方について解説

認知症の原因となるラクナ梗塞とは

認知症の原因になりやすい脳梗塞は、「ラクナ梗塞」と呼ばれる疾患です。

ラクナ梗塞とは、脳の深部にある穿通枝と呼ばれる極めて細い血管が詰まるタイプの脳梗塞です。

ラクナ梗塞ができた当初は、無症状のことも多く、見逃されやすいため、隠れ脳梗塞とも言われます。

検査でラクナ梗塞を発見するには、拡散強調画像と呼ばれる特殊な撮影法によるMRI検査を受ける必要があります。

ラクナ梗塞が増えると血管性認知症になる

ラクナ梗塞が増えると、脳の血流が悪化して脳血管性認知症になるリスクが高まります。

初期症状の物忘れからはじまり、まだら認知症や手足のしびれ、麻痺、感情失禁などの諸症状を伴います。

感情失禁とは、感情をコントロールできない状態。周囲の環境や対人関係による感情への刺激により、すぐに泣いたり怒ったりするのが特徴です。

脳血管性認知症を回避するためには、ラクナ梗塞の増加予防が不可欠です。

高血圧になるとラクナ梗塞が増える

高血圧になるとラクナ梗塞が増加するため、脳血管性認知症を予防するには生活習慣の改善に努め、脳梗塞リスクを減らす必要があります。

たとえば、運動不足や塩分の過剰摂取、ストレスなどの高血圧のリスク要因を避けるような生活習慣が推奨されます。

リスク要因のある生活習慣を改めて、可能な限り脳血管性認知症を予防したいところです。

脳梗塞を予防するための生活習慣

脳梗塞を予防するには、健康的な生活習慣の日々の積み重ねが重要です。次のような、身体に優しい生活習慣を実践して、脳梗塞による脳血管性認知症を予防しましょう。

  • 禁煙
  • アルコールは控えめにする
  • 不整脈がある場合は、すぐに病院を受診
  • 食事を整えて、コレステロール値を正常に保つ
  • 塩分控えめの食事をする
  • 適度な運動を実践する
  • 適正体重を維持する

脳梗塞を未然に防ぐための生活習慣への心掛けが、将来的な脳血管性認知症の予防につながります。

症状が何も現れていない場合は、健康の問題としてとらえづらいのですが、日々の積み重ねが老後の生活に影響するのです。

認知症を防ぐためにも脳梗塞を予防しよう

脳血管性認知症はラクナ梗塞と呼ばれる、小さな脳梗塞が原因。ラクナ梗塞を防ぐには、高血圧にならないような生活習慣への心がけが大切です。

また、過去に脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を患った経験がある人は、後遺症治療を受けて認知症を予防することをおすすめします。

ひとのわメディカルでは脳梗塞や脳出血後の後遺症治療や、アルツハイマー型認知症の治療を行っています。

認知症について不安なことがあれば、ぜひご相談ください。

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瀨田 康弘

ひとのわメディカル 院長|再生医療認定医

神経疾患・難病への再生医療アプローチを専門とする。ALS特定臨床研究(jRCT031230731)の主研究者。